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VMC Protocol

VMC Protocolに対応した他アプリケーションとデータの送受信を行えます。

とくに、v4.0.0以降ではデータの送信にも対応しています。

注意: VMC Protocolを使う前に

VMC ProtocolはVMagicMirrorがサポートする機能の中では発展的な機能であり、かつ安定性を保証しにくい機能です。

VMagicMirrorの開発者は下記ソフトウェアを主な接続先として動作確認をしていますが、 下記ソフトウェアを含めてアプリケーションの更新に伴った不具合等のリスクを理解のうえでご使用下さい。

また、異なる端末間でのVMC Protocolのデータ送受信はPCやネットワーク負荷に繋がる場合もあることに注意して下さい。

VMC Protocolの使用を開始する方法

本機能は初期状態では完全に無効になっています。

詳細設定ウィンドウを開くから詳細設定を開き、VMCPタブから設定タブをメインウィンドウに表示を選択します。

この操作によってコントロールパネルに VMC Protocolタブが表示され、本機能が利用可能になります。

これ以降はコントロールパネル側の VMC Protocol タブで設定を行います。

データを受信する

このセクションでは、データ受信の設定について説明します。

1. 基本的な使い方

VMCPによる受信を有効化をオンにすると受信処理が有効になります。

続けて、データの受信元となるアプリケーションの設定を確認して下記を指定したのち、「変更を適用」で適用すると受信状態が更新されます。

  • ポート番号
  • 頭の姿勢、手の姿勢、表情のいずれを適用するか
  • アプリ名: これは単なるメモ用のエリアです。実際の挙動には影響しません。

NOTE

VMC Protocolの受信で手の姿勢を適用すると、VMagicMirrorがデフォルトで行っているモーション(キーボードのタイピング動作等)は発生しなくなります。

ただし、VMC Protocolの受信中であってもWord to Motionによる表情切り替え等は優先的に適用されます。

受信に成功しているあいだ、接続エリアにチェックマークが表示されます。

本機能を安定して使うための推奨事項として、送信側ソフトではVMagicMirrorで使っているのと同一のVRMをロードして下さい。

NOTE

VMagicMirrorでは送信側ソフトで異なるアバターを使っている可能性を想定して姿勢データを処理をしています。 見た目に問題が感じられない場合、アバターが不一致のまま本機能を使っても差し支えありません。

2. 詳細設定

詳細設定では以下の項目を指定できます。多くの場合、これらの項目はデフォルト値のままで問題ありません。

  • 補正なしで送信元ボーンの姿勢を適用: オンにすると、受信した姿勢に特に補正を適用せずに適用します。とくに手の姿勢を適用するとき、肩やひじの挙動に違和感があればオンにして下さい。
  • VMCPの受信中はカメラ機能をオフ: オンにすると、VMC Protocolを使用中はカメラ画像の取得を行わなくなります。デフォルトでオンになっています。

3. 既知の問題と対処方法

VMagicMirror v3.3.1時点で以下の問題を確認しています。

  • 補正なしで送信元ボーンの姿勢を適用をオンにしている場合、Word to Motion機能のうなづきモーション/拍手モーションが動かない事があります。

データを送信する

VMagicMirror v4.0.0以降ではデータの送信をサポートしています。

VMCPによる送信を有効化 チェックをオンにすることでデータが送信できるようになります。

制限事項

無償で配布している基本エディションの場合、VMCPによる送信を有効化 をオンにすると専用のエフェクトが適用されます。また、基本エディションではアバターの動きかたを ゲーム入力モード にしている間はデータが送信されません。

上記の制限を除き、送信されるデータにはエディションによる差はありません。とくに、VMagicMirrorのウィンドウに適用されるエフェクトは送信データに影響しません。VMagicMirrorのウィンドウ上の見た目が特に気にならない場合、基本エディションを用いてデータ送信を行うことに制限はありません。

上記の制限を外してデータ送信機能を利用するにはフルエディションをお求め下さい。フルエディションの詳細はダウンロードのページで詳しく紹介しています。

データ送信の詳細設定

データを送信するには、 送信先アドレス送信先ポート に受信先アプリケーションのアドレスとポート番号を指定します。アドレス、およびポートの設定は 変更を適用 ボタンで適用します。

その他の詳細設定は以下の通りです。

  • データ送信中に視覚エフェクト適用: 有償のフルエディションの場合にチェックをオンにすると、基本エディションと同様の見た目になります。基本エディションの場合、この項目は変更できません。
  • 姿勢データを送信: チェックをオンにすると、ボーンのデータが送信されるようになります。
  • 指ボーンの姿勢も送信する: チェックをオンにすると、指ボーンの姿勢情報も送信するようになります。全身の大まかなポーズのみを送信したい場合、この項目をオフにすることで送信データが軽量になります。
  • 表情データを送信: チェックをオンにすると、表情(ブレンドシェイプ)のデータが送信されるようになります。
  • 標準ブレンドシェイプ以外もすべて送信: チェックをオンにすると、ロード中のアバターの全てのブレンドシェイプ情報を送信します。受信側アプリケーションで標準ブレンドシェイプのみを適用する場合、このチェックをオフにしておくことで、余分なデータ送信を省略できます。
  • VRM0.xのブレンドシェイプ名を使用: 受信側アプリケーションがVRM1.0に未対応の場合、このチェックをオンにします。VRM0.xとVRM1.0では標準ブレンドシェイプの一部の名称が異なるため、この項目によって互換性に対応できます。
  • 60FPSで実行している時も30FPSで送信: チェックをオンにすると、VMagicMirrorが60FPSで実行されている場合にもデータ自体は30FPSで送信されます。ネットワーク負荷を下げたい場合や受信側アプリケーションが30FPSで動作している場合は、このオプションをオンにします。